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シーリング工事について

 

今年もまた、台風の季節がやってきました。 「去年は大丈夫だったから…」と安心していませんか？

実は、台風による雨漏りは、建物のちょっとした劣化が原因で突然起こることが多いんです。

特に、横殴りの強い雨と風は、普段の雨では問題にならない隙間やひび割れから、家の中に水が侵入するきっかけになります。

「雨漏りってどこからするの？」「どうやって直すの？」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は台風が多い名古屋の気候を踏まえながら、雨漏りの原因と、その有効な対策である「シーリング工事」について、説明していきます。

 

 

 

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台風による雨漏り対策！シーリング工事について

 

 

台風による雨漏り、その主な原因は「建物の隙間」

雨漏りと聞くと、「屋根瓦が飛んだ」といった大きな被害を想像しがちですが、実はもっと身近なところに原因が潜んでいます。

特に、名古屋市のような都市部では、台風の強風が雨漏りの引き金となるケースが非常に多いんです。

 

1. 外壁のひび割れ（クラック）

外壁にできる小さなひび割れは、時間の経過とともに雨水が染み込む原因となります。

普段の雨では問題にならなくても、台風の横殴りの雨が当たると、ひび割れの奥まで水が浸入し、内部の構造材を腐食させたり、雨漏りを引き起こしたりします。

 

2. サッシや窓枠周りの劣化

窓ガラスのサッシや窓枠と外壁の隙間を埋めているゴムのような素材、これが「シーリング」です。

このシーリングが、紫外線や雨風によって経年劣化し、硬くなったりひび割れたりすると、そこから雨水が侵入します。

台風の強い風圧は、この劣化部分をさらに広げ、雨漏りを加速させます。

 

3. 外壁のつなぎ目（目地）の劣化

サイディングボードなどの外壁材は、板と板の間に「目地」と呼ばれるつなぎ目があります。

この目地を埋めているのもシーリング材です。

劣化が進むと、シーリングが痩せたり、剥がれたりして、外壁の奥に直接雨水が流れ込んでしまいます。

 

4. 屋根の棟板金や瓦のズレ

屋根の最も高い部分にある「棟板金」や、瓦の漆喰部分も雨漏りの原因になります。

台風の強い風で棟板金が浮いたり、瓦がズレたりすると、防水機能が失われ、雨水が屋根の内部に侵入してしまいます。

特に、築10年以上経過した建物は、これらの部分の劣化が進んでいる可能性が高いため注意が必要です。

 

 

雨漏り対策の切り札「シーリング工事」とは？

雨漏りの原因の多くが「建物の隙間」にあることがお分かりいただけたでしょうか。

これらの隙間を効果的に埋め、建物の防水性を高めるための工事が「シーリング工事」です。

シーリング工事は、建物の寿命を延ばすために非常に重要なメンテナンスです。

ただの隙間埋めではありません。

外壁や窓枠が気温の変化で膨張・収縮する動きに追従し、建物の耐久性を維持する役割も担っています。

 

【シーリング工事の2つの工法：打ち替えと増し打ち】

シーリング工事には、主に2つの工法があります。

建物の状態によって最適な工法が異なります。

 

打ち替え（打ち直し）工法

既存の劣化したシーリング材をすべて撤去し、新しいシーリング材を充填する工法です。

メリット

既存の劣化部分を完全に除去するため、新しいシーリング材がしっかりと密着し、高い防水性能と耐久性が期待できます。

デメリット

古いシーリングの撤去作業があるため、後述の増し打ちに比べて費用と工期が少し多くかかります。

 

増し打ち（打ち増し）工法

既存のシーリング材の上から、新しいシーリング材を重ねて充填する工法です。

メリット

既存のシーリングを撤去しないため、工期が短く、費用も安く抑えられます。

デメリット

既存のシーリングの状態が悪かったり、ひび割れがひどい場合は、上から重ねてもすぐに剥がれてしまう可能性があるため、効果が限定的です。

どちらの工法が最適かは、専門家による現地調査で判断します。

特に外壁塗装と同時におこなう事で、足場代を節約でき、防水性と美観を一度に向上させることができます。

 

 

シーリング工事の費用について

シーリング工事の費用は、施工する場所や範囲、工法によって大きく異なります。

一般的な戸建て住宅の場合、メーター（m）単価で計算されることが多いです。

打ち替え工法：約900〜1,200円／m

増し打ち工法：約500〜900円／m

ただし、これに加えて、高所作業が必要な場合は足場代（15万円～20万円程度）が別途かかることが一般的です。

シーリング工事を外壁塗装と同時におこなう場合は、この足場代を一度で済ませることができるため、トータルの費用を抑えることが可能です。

 

 

まとめ：大切な家を守るために、早めの対策を！

名古屋市に住む私たちにとって、台風は切っても切れない自然の脅威です。

「まさかうちが…」と思うかもしれませんが、雨漏りは建物の小さな劣化から突然発生します。

特に、台風の強い風と雨は、普段は気にならない隙間を、一気に雨水の通り道に変えてしまうのです。

もし、ご自宅のシーリング材がひび割れていたり、痩せていたりするのを見つけたら、それは劣化のサインです。

放置すると、建物の内部にまで水が染み込み、構造材の腐食やカビの発生、そして大規模な修繕が必要になる可能性もあります。

大切な家を長く守っていくために、早めの点検と対策が何よりも重要です。

「うちの家は大丈夫かな？」と少しでも不安に感じたら、まずは専門家にご相談ください。 

 

 

 

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