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梅雨に入る前に雨漏り対策を！

雨漏り対策その１「ベランダ・屋上防水工事」

 

突然ですが、ご自宅の天井にシミができていたり、壁が湿っていたりすることはありませんか？

もしかしたら、それは「雨漏り」のサインかもしれません。

雨漏りは、単に建物を濡らすだけでなく、建物の構造を蝕み、シロアリの発生やカビの繁殖など、様々な深刻な問題を引き起こす可能性があります。

「うちも雨漏りしてるかも…でも、どうしたらいいの？」 「防水工事って聞くけど、どんな種類があるの？費用はどれくらいかかるの？」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は名古屋市にお住まいの皆様が抱える雨漏りの悩みを解決するためと共に、ベランダ・屋上防水工事について説明していきます。

 

 

放置は危険！雨漏りのサインと潜むリスク

「ちょっとくらい濡れても大丈夫だろう…」と雨漏りを放置するのは非常に危険です。

まずは、ご自宅で確認できる雨漏りのサインと、放置することによって起こり得る深刻なリスクについて見ていきましょう。

 

＊こんな症状が出たら要注意！雨漏りのサイン

雨漏りは、最初から大量に水が滴り落ちるわけではありません。

初期の段階では、見過ごしがちなサインが現れることがあります。

天井のシミ・変色

最も分かりやすいサインの一つです。

特に雨の後に天井に黄ばんだシミや黒いカビのようなものが現れたら要注意です。

壁のクロス剥がれ・浮き

壁紙が湿気を含んで剥がれたり、浮いたりすることがあります。

カビ臭い・湿っぽい匂い

室内に原因不明のカビ臭さや湿っぽい匂いがこもる場合、どこかで雨水が侵入している可能性があります。

サッシ周りの結露・水滴

窓のサッシ枠やその周辺に異常な量の結露や水滴が見られる場合、サッシからの雨漏りの可能性があります。

床材の変色・膨れ

雨水が床下まで浸透すると、フローリングなどの床材が変色したり、膨らんだりすることがあります。

ベランダや屋上のひび割れ・苔の発生

直接的な室内への雨漏りサインではありませんが、ベランダや屋上の表面にひび割れや大量の苔が発生している場合、防水機能が低下しているサインです。

これらのサインに気づいたら、早めに専門家や専門会社相談することをおすすめします。

 

＊雨漏りを放置するリスク

雨漏りを放置すると、住宅の寿命を著しく縮めるだけでなく、様々な健康被害や経済的な損失につながる可能性があります。

建物の構造材の劣化

木造住宅の場合、雨水が柱や梁などの構造材に浸透することで腐食が進み、建物の耐久性が著しく低下します。最悪の場合、倒壊のリスクも生じます。

シロアリ・害虫の発生

湿気を好むシロアリやダニ、ゴキブリなどの害虫が繁殖しやすくなります。

特にシロアリは木材を食い荒らし、建物の構造をさらに弱体化させます。

カビの発生と健康被害

湿気の多い環境はカビの温床となります。

カビの胞子を吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎などの健康被害を引き起こす可能性があります。

漏電・火災のリスク

雨水が電気配線に触れることで、漏電やショートを引き起こし、最悪の場合、火災につながる危険性もあります。

資産価値の低下

雨漏りしている住宅は、見た目の劣化はもちろん、構造的な問題があるため、資産価値が大幅に低下します。将来売却する際に不利になる可能性があります。

高額な修繕費用

初期の段階で対処すれば軽度な工事で済むことも多いですが、放置して劣化が進むと、大規模な修繕が必要となり、費用も高額になります。

 

これらのリスクを避けるためにも、雨漏りの兆候を見つけたら、できるだけ早く専門会社に調査・修理を依頼することが重要です。

 

 

名古屋市でよくある！雨漏りの主な原因

雨漏りは、単に屋根の穴が原因というわけではありません。

様々な箇所から発生する可能性があり、その原因も多岐にわたります。

名古屋市特有の気候条件なども踏まえ、よくある雨漏りの原因を見ていきましょう。

 

＊屋根からの雨漏り

屋根は雨風を直接受けるため、最も雨漏りしやすい箇所の一つです。

屋根材の劣化・破損

瓦のズレやひび割れ、スレート屋根の欠け、金属屋根のサビ穴など、経年劣化や強風による飛来物などで屋根材自体が破損することが原因です。

棟板金（むねばんきん）の浮き・剥がれ

屋根の頂上部分にある棟板金が、釘の浮きや強風によって剥がれると、その隙間から雨水が侵入します。

谷板金（たにばんきん）の劣化・穴あき

屋根の面と面が交わる谷部分に設置されている谷板金は、雨水が集まるため劣化しやすく、穴が開くと雨漏りにつながります。

コーキングの劣化

屋根材の継ぎ目などに施されているコーキングが劣化してひび割れると、防水性が失われます。

 

＊ベランダ・バルコニーからの雨漏り

意外と見落とされがちなのが、ベランダやバルコニーからの雨漏りです。

特に名古屋市では、戸建て住宅にベランダがあるケースが多く、築年数が経つとリスクが高まります。

FRP防水層のひび割れ・剥がれ

ベランダの床によく使われるFRP防水は、紫外線や経年劣化によってひび割れたり、表面が剥がれたりすると防水機能が失われます。

ウレタン防水層の劣化

ウレタン防水も経年で塗膜が硬化し、ひび割れや膨れが生じやすくなります。

ドレン（排水口）の詰まり・破損

落ち葉やゴミなどでドレンが詰まると、雨水が適切に排水されず、溜まった水が躯体へ浸水することがあります。

ドレン自体が破損している場合も同様です。

笠木（かさぎ）の劣化・隙間

ベランダの手すり壁の上部にある笠木が劣化して浮いたり、隙間が生じたりすると、そこから雨水が壁内部に侵入し、雨漏りにつながります。

 

＊外壁からの雨漏り

外壁も常に雨風にさらされているため、雨漏りの原因となることがあります。

外壁材のひび割れ（クラック）

モルタル壁やサイディングボードに生じたひび割れから雨水が侵入します。特に幅の広いひび割れは危険です。

コーキングの劣化・剥がれ

サイディングボードの目地や窓枠周りなどに施されているコーキングが劣化して硬化したり、剥がれたりすると、防水性が失われます。

窓サッシ周りからの浸水

窓の取り付け不良や、サッシと外壁の隙間を埋める防水処理の不備、コーキングの劣化などによって、サッシ周りから雨水が侵入することがあります。

 

＊その他

上記以外にも、雨漏りの原因となる箇所は様々です。

天窓（トップライト）からの浸水

天窓周りのシーリング材の劣化や、取り付け部の施工不良などが原因で雨漏りすることがあります。

換気扇・ダクト周りからの浸水

換気扇の排気口やダクトの取り付け部が劣化したり、シーリングが剥がれたりすると、そこから雨水が侵入することがあります。

屋上からの浸水

陸屋根と呼ばれる平坦な屋根を持つ建物では、屋上の防水層の劣化が直接的な雨漏りの原因となります。

雨漏りの原因は一つとは限りません。

複数の要因が重なって発生しているケースも少なくありませんので、専門家による調査が不可欠です。

 

 

雨漏り対策の切り札！ベランダ・屋上防水工事の種類と特徴

雨漏りの原因がベランダや屋上にある場合、防水工事が最も有効な対策となります。

ここでは、主要な防水工事の種類と、それぞれの特徴、メリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

＊ウレタン防水

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布し、化学反応によって防水膜を形成する工法です。

複雑な形状の場所にも対応できるため、ベランダや屋上、階段の踊り場など、様々な箇所で広く採用されています。

【特徴】

密着性に優れる

下地に密着するため、継ぎ目のないシームレスな防水層を形成できます。

複雑な形状に対応可能

液状のため、配管の立ち上がりや手すりの支柱周りなど、複雑な形状の箇所にも対応しやすいです。

比較的安価

他の防水工法と比較して、材料費や施工費が比較的安価な傾向にあります。

改修工事に適している

既存の防水層の上から重ね塗りできる「かぶせ工法」が可能で、既存の防水層を撤去する手間が省けます。

【種類】

通気緩衝工法

下地に湿気が多い場合や、既存防水層の浮きが気になる場合に使用されます。

通気シートを敷き、その上にウレタンを塗布することで、下地の湿気を逃がし、膨れを抑制します。

密着工法

下地に直接ウレタンを塗布する方法です。

下地が平滑で乾燥している場合に適しています。

【メリット】

コストパフォーマンスが高い

工期が比較的短い

メンテナンスがしやすい

【デメリット】

職人の技術力が仕上がりに影響する（手作業のため）

紫外線に弱く、トップコートの塗り替えが必要（通常5～10年で再塗布推奨）

 

＊FRP防水

FRP防水は、繊維強化プラスチック（Fiber Reinforced Plastics）を用いた防水工法です。

液状のポリエステル樹脂とガラス繊維を組み合わせて防水層を形成します。

軽くて強度が高く、耐久性に優れているのが特徴です。

【特徴】

軽量かつ高強度

軽くて建物への負担が少なく、強度も高いため、ベランダによく用いられます。

硬化が速い

短時間で硬化するため、工期が短縮できます。

耐水性・耐薬品性に優れる

水や薬品に強いため、様々な環境下で使用できます。

【メリット】

高い耐久性（通常10年以上）

硬くて衝撃に強い

施工後の歩行が可能

【デメリット】

下地の動きに追従しにくく、ひび割れが発生しやすい場合がある

複雑な形状には向かない場合がある

施工中の臭いが比較的強い

 

＊シート防水

シート防水は、合成ゴムや塩化ビニールなどのシート状の防水材を、下地に接着剤で貼ったり、機械で固定したりする工法です。

広い面積の屋上などでよく採用されています。

【特徴】

工場生産で品質が安定

シート状のため、厚みが均一で品質が安定しています。

比較的安価

材料費は高めですが、施工性が良いため、工期が短縮でき、トータルコストが抑えられる場合があります。

下地の動きに追従しやすい

シートが伸縮するため、建物の動きによるひび割れが発生しにくいです。

【種類】

ゴムシート防水

合成ゴム系のシートを使用します。伸縮性に優れ、比較的安価です。

塩ビシート防水

塩化ビニール系のシートを使用します。

耐候性や耐久性に優れ、カラフルなものもあります。

【メリット】

工期が短い

広い面積の施工に適している

メンテナンスが比較的容易

【デメリット】

複雑な形状には向かない

下地処理が不十分だと浮きや剥がれの原因になる

シートの継ぎ目からの雨漏りのリスクがある（施工不良の場合）

 

各防水工法にはそれぞれ一長一短があります。

ご自宅の状況（築年数、建物の構造、下地の状態、使用頻度など）やご予算、求める耐久性などを考慮し、最適な工法を選ぶことが重要です。

迷った場合は、専門家や専門会社に相談し、複数の選択肢を比較検討することをおすすめします。

 

 

防水工事の費用相場と内訳

防水工事を検討する上で、最も気になるのが費用ではないでしょうか。

ここでは、防水工事の費用相場と、その内訳について詳しく解説します。

 

＊防水工事の費用相場（名古屋市周辺）

防水工事の費用は、工事の種類、面積、下地の状態、劣化状況、施工会社によって大きく変動します。

 

【ウレタン防水】

費用相場（1m²あたり）：3,500～7,000円

特徴：コストと性能のバランスが良い。複雑な形状にも対応。

【FRP防水】

費用相場（1m²あたり）：4,000～8,000円

特徴：軽量で高強度。短工期。ベランダによく使われる。

【シート防水】

費用相場（1m²あたり）：（塩ビ）4,000～7,000円（ゴム）3,000～6,000円

特徴：（塩ビ）工場生産で品質安定。広範囲の屋上に適する。（ゴム）伸縮性に優れ、比較的安価。

【費用を左右する主な要因】

工事面積

面積が広くなるほど、㎡単価は安くなる傾向があります。

下地の状態

下地の劣化が激しい場合、補修費用が別途発生します。

既存防水層の撤去の有無

既存の防水層を撤去する場合、撤去費用や廃材処理費用が発生します。

かぶせ工法（既存防水層の上から施工）の方が安価です。

付帯工事の有無

手すりや室外機などの移動、ドレン（排水口）の改修、トップコートの再塗布など、付帯工事が必要になる場合があります。

高所作業の有無

足場設置が必要な場合、足場費用が別途発生します。

施工会社による違い

施工会社によって得意な工法や見積もりの考え方が異なるため、複数の会社から見積もりを取ることが重要です。

 

＊防水工事費用の内訳

見積もり書には、次のような項目が記載されています。

仮設費用

足場設置費用、養生費用、清掃費用など。

既存防水層撤去費用

既存の防水層を撤去する場合にかかる費用。廃材処理費用も含まれます。

下地処理費用

高圧洗浄、ひび割れ補修、ケレン（サビ落とし）、不陸調整（表面を平らにする）など、防水層を施工する前の下地を整えるための費用。

防水材料費

ウレタン樹脂、FRP樹脂、防水シートなど、防水工事に使用する材料の費用。

施工費用（労務費）

防水工事を行う職人の人件費。

トップコート費用

ウレタン防水やFRP防水の場合、防水層の保護のために塗布するトップコートの費用。

付帯工事費用

ドレン（排水口）改修、笠木（手すり壁の天端）補修、室外機移設、手すり脱着、換気扇フード周りの処理など、防水工事に付随して発生する工事の費用。

諸経費

現場管理費、運搬費、その他雑費など。

 

見積もりを受け取ったら、これらの項目が明確に記載されているか、不明な点がないかを確認しましょう。内訳が曖昧な見積もりは避けるべきです。

 

＊補助金・助成金の活用

名古屋市では、直接的な防水工事に関する補助金・助成金制度は無いですが、耐震改修工事や省エネ改修工事など、他の工事と合わせて防水工事もおこなう場合に、補助金制度が適用される可能性があります。

お住まいの地域や時期によって利用できる制度が異なりますので、名古屋市の住宅関連部署や、信頼できる工務店・リフォーム会社に相談し、最新の補助金・助成金情報を確認してみることをおすすめします。

 

 

防水工事依頼時の注意点と優良会社の選び方

防水工事は、建物の寿命を左右する重要な工事です。

安心して任せられる優良会社を選ぶことが、成功の鍵となります。

 

＊防水工事を依頼する際の注意点

雨漏りの原因を特定する

目に見える部分だけでなく、雨漏りの根本原因を特定することが重要です。

安易な部分補修では再発する可能性があります。

複数の会社から見積もりを取る（相見積もり）

最低でも3社程度の会社から見積もりを取り、費用、工事内容、保証内容などを比較検討しましょう。

見積もり内容を細かく確認する

使用材料、工法、工期、保証期間など、詳細が明確に記載されているか確認しましょう。

不明な点は遠慮なく質問し、納得いくまで説明を受けましょう。

工事内容の確認

どんな工法で、どの部分を、どのように防水するのかを具体的に確認しましょう。

特に、下地処理の工程が明確になっているかを確認してください。

保証内容の確認

工事後の保証期間や保証範囲について、書面で確認しましょう。

契約は慎重に

口頭での約束ではなく、必ず書面で契約を交わしましょう。

工事内容、費用、工期、支払い条件、保証内容などが明記されているか確認してください。

急かされて契約しない

キャンペーンや期間限定などと言って、契約を急かす会社には注意しましょう。

冷静に判断する時間を持ちましょう。

飛び込み営業や訪問販売には注意

突然訪問してきて、「このままだと大変なことに…」などと不安を煽る業者には警戒が必要です。

その場で契約せず、まずは情報を集めましょう。

工事中の写真を確認する

可能であれば、工事の各工程の写真（特に下地処理の様子）を撮ってもらい、後で確認できるか確認しましょう。

 

＊優良会社の選び方

地域密着型の会社を選ぶ

名古屋市内で長く事業を行っている地域密着型の会社は、何かあった時にすぐに対応してもらえる可能性が高く、地域の評判も確認しやすいです。

専門性の高い会社を選ぶ

防水工事を専門におこなっている会社や、雨漏り診断の専門家がいる会社を選びましょう。

専門知識と経験が豊富な会社の方が、的確な診断と施工が期待できます。

資格・許可を確認する

建設業許可（防水工事業）や、建築士、施工管理技士などの資格を持つスタッフがいるか確認しましょう。

施工実績が豊富か

過去の施工事例や実績を公開している会社を選びましょう。

ご自身の家と似たような建物の実績があるか確認するのも良いでしょう。

アフターフォローが充実しているか

工事後の定期点検や、万が一の不具合発生時の対応について、明確なアフターフォロー体制があるか確認しましょう。

担当者の対応が良いか

質問に対して丁寧に答えてくれるか、分かりやすく説明してくれるか、誠実な対応をしてくれるかなど、担当者の人柄も重要な判断基準です。

口コミや評判を確認する

インターネットの口コミサイトや、地域の知人からの評判なども参考にしましょう。

ただし、過信はせず、あくまで参考の一つとしてください。

JIOリフォーム瑕疵保険への加入

瑕疵保険に加入している会社であれば、万が一工事に欠陥があった場合でも保険で補修費用がまかなわれるため、安心して工事を依頼できます。

 

優良会社を選ぶには時間と手間がかかりますが、大切なご自宅を守るためにも、この手間を惜しまないことが重要です。

焦らず、じっくりと比較検討し、信頼できるパートナーを見つけてください。

 

 

まとめ

雨漏りは、建物の耐久性を著しく低下させ、快適な暮らしを脅かす深刻な問題です。

しかし、適切な診断と防水工事をおこなう事で、その被害を最小限に抑え、大切なご自宅を長く安全に保つことができます。

「もしかして雨漏り？」と感じたら、まずは焦らず、この記事を参考に原因の特定に努め、複数の信頼できる専門会社に相談してみましょう。

そして、それぞれの見積もりや提案内容をじっくりと比較検討し、ご自身の納得のいく形で防水工事を進めてください。

 

 

 

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